内 科

様々な症状から、考えられる病気は沢山あります。症状と身体検査の結果を踏まえて、獣医師は数ある病気の中から目星をつけて、更なる検査を行います。普段はみられない行動や症状、長期に渡る変化等は貴重な情報です。些細な事でも教えてください。

症状別に考えられる病気は、以下のようなものがあります

嘔吐や下痢

嘔吐や下痢は一般的にみられる症状です。ただ、長期に渡るもの、またその程度によっては、侮ってはいけない場合も沢山あります。胃腸が原因になるものから、その他の臓器の不調によって起こるものまで様々です。嘔吐や下痢がみられたら、一度病院へかかられる事をお勧めします。

気管支炎や肺炎、気管虚脱のような呼吸器疾患から様々な心臓病が元で咳が出る場合がありますので、レントゲン検査や超音波検査を行って原因を見つけていきます。 飲水量の増加 尿量の増加:夏場は飲水量が増えやすい季節ですが、暑さだけではなく、飲み水の量が増え、それに伴って尿量や回数が増えた場合には、糖尿病やクッシング症候群、腎疾患、子宮蓄膿症など様々な病気の初期症状の可能性があります。

元気の低下

たとえば、高齢犬で多くみられるのは、甲状腺機能低下症です。甲状腺ホルモンが年齢と共に分泌されなくなってくると、徐々に活動性の低下や薄毛がみられるようになってきます。お薬で維持する事ができる病気ですので、「年だから」と言わずに、「最近元気がなくて寝てばかりいる。。。」と思われたら、一度検査をしてみましょう。

怒りっぽくなった

たとえば、ネコちゃんの場合は高齢化に伴い、甲状腺機能が亢進してしまう病気があります。甲状腺ホルモンの量が増えると、動物は常に興奮状態となり、怒りっぽくなったり、瞳孔が常に開いているような状態になることがあります。こちらも血液検査で調べる事ができます。

夜鳴き、旋回運動

夜鳴きは、若い動物では何らかの要求があって鳴いている事もありますが、高齢動物では、認知症の症状が進むと夜鳴きや旋回運動、狭い所に入ると動けなくなったり、といった症状が出始めます。介護が必要になることもあり、ご家族の生活に負担がかかってしまう事もあります。症状を軽減させる方法、皆様の負担が少なくなる方法を、一緒に考えて行きましょう。

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